基礎 ズレまくる瓦 ブチらない心

ブルーシートから素屋根への変更届け…大変な事です。いくら補助内容からは該当を外れて、実費修繕にせよ、ここは伝建地区。修繕内容変更を設計を通して、行政へ認可頂く必要性ありです。
初動の段階、素屋根案を設計で進めた為、提出できる図面、寸法など資料がそろって行政への連絡が早かった。伝建地区における建築修繕の補助事業内容を、認可する行政としても、常日頃から設計や施工レベルが、補助事業として相応しいものであるか、情報の連携が保たれている事が望ましい。
伝建地区では、補助事業をより良きものにする為、月に1回ほど、町内でまちなみ相談会が開催される。今後も継続的に行って間口を広げる創意工夫が期待されているであろう。
さて行政の認可が降臨し、基礎までは静かであった。それからが、なんと早い事。工房でホゾったパーツが、ガンガンと組み上がったのである。その間、たった1日。

上部に枠がつくと、今度はズレまくった瓦。下の画像はちょうどL字に屋根が曲がる谷部分。

と、枠を足場にして銅製のワイヤで瓦を固定し始めた。ブチルテープは親方から素気なく却下されてましたね。相変わらず、良き指導がなされているようだ。
昨今の情報社会。家づくりの連携をとる土や瓦の親方への伝搬スピードが、今やリアルタイムの時代なのである。
ブチル心を「ワイヤーで!」と指導していた時、親方の顔色が目視できなかったのが残念だ。若い時分、こわーい親方に、ど叱られてテヘペロしていた己の甘酸っぱい記憶を回想をしていたに違いない。
お陰様、瓦は下の画像でもご覧の通り、ピシッと揃っているのでした。

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