主屋西側白ターポリンの壁 樋で気分を良くしている場合ではない。そういえば、昨年中に終了している主屋西側、白ターポリン施工の際の、1m先が見えない土埃を忘れていないか。
案の定、土が樋を塞いでいた。屋根にうっすらと積もる土埃といえど集積するとなかなかの量になる。
蔵と主屋をつなぐ屋根は、雨よけとして後年設置したらしい。「らしい」とするのは図面といった存在がみあたらない。だいたいこの頃のものであろうといった憶測はできるが、そういった事もあって、特に補助事業については、修理記録を図像と共に保管する事を求められる傾向にある。
その為、担当設計士は、施工の方針、見積といった重要項目を考えながら、修復箇所を関係者と巡りつつ、修繕写真を撮りまくりつつ、笑顔をキープといった技術を求められる。つまり伝建地区では、本業ではない仕事を設計が「担当」とされるシーンが多く、いよいよ誰も伝建地区の修理を担当したくなくなるんじゃないか。という危機感。なのである。
今後、当ブログ式記録方法が認められるとありがたいものだ。
さて、ついでに板部もクリアの柿渋を塗布。一塗りだけでもやっておくだけで「すごく良い事」した様で精神衛生上よろしい。