仔犬をテーマにした2作品。微妙に同時代誰かのマネをしたきらいがあるが、ま、それはさておき、愛らしい軸です。
特に月僊上人(1741-1809)の作品は軸リスト上NO.1。つまり、最初に購入された作品って事で、とっても興味深いものがあります。
一代目が新居を設け、あらたなる出発の時、既に安堵の様子を醸したワンコと、いかなる事件が起こるかもしれないと、決して気を緩めることのない「スタンバイ」の眼差しをしているワンコな訳です。どっちが雄でどっちが雌なのか…興味深いのは私だけかもしれませんね。
さて、この月僊上人なんですが、尾張国、味噌商が生家で、円山応挙に師事し、住職しつつ絵を売って被災者を救済するといった大変功徳ある作者だそうで、家のあるじに、軸でひとつお説教的な意味合いがあったんじゃ~なかろうかと。
ちなみにもうひとつは狩野派9代目、狩野永岳(1790-1867)の仔犬。
桃山 風の画風を基本に 円山四条派 や 文人画 、 復古大和絵 など様々な画風を取り入れ、低迷する京狩野家を再興した。
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てな事だそうですが…う~ん。びみょう。贋作かおまけみたいなできばえです。